「世界文化賞」国際顧問にパオロ・ジェンティローニ元イタリア首相とパトリシア・バルビゼ フランス大手企業協会会長
イタリアの元首相、パオロ・ジェンティローニ氏とフランス大手企業協会会長、パトリシア・バルビゼ氏がそれぞれ「高松宮殿下記念世界文化賞」(公益財団法人 日本美術協会主催)の新たな国際顧問に就任することになりました。
イタリアの国際顧問は、2005年から元首相のランベルト・ディーニ氏が務め、今年まで受賞候補者の推薦を行ってきました。ジェンティローニ氏はその後任の国際顧問として、イタリア推薦委員会を主宰し、受賞候補者の推薦を行います。
ジェンティローニ氏は、アミントーレ・ファンファーニ氏、ウンベルト・アニエリ氏、ディーニ氏に続く4人目のイタリアの国際顧問となります。
パオロ・ジェンティローニ氏の略歴
Paolo Gentiloni (1954年11月22日イタリア・ローマ生まれ、71歳)
名門ジェンティローニ・シルヴェーリ伯爵家の末裔である。ローマ・ラ・サピエンツァ大学で政治学を修めた後、ジャーナリストを経て政界入りした。2001年に下院議員に初当選を果たす。中道左派の主要メンバーとして頭角を現し、ロマーノ・プロディ政権での通信相(2006-2008年)、マッテオ・レンツィ政権での外相(2014-2016年)といった要職を歴任した。2016年12月、レンツィ首相の辞任に伴い、イタリアの首相に就任した。内政の安定化と国際協調路線の維持に尽力し、2018年6月まで政権を率いた。
首相退任後は、2019年から2024年まで欧州委員会の欧州委員(経済担当)を務め、コロナ禍における欧州経済の復興基金の調整などで辣腕を振るった。
現在は、国連の世界債務危機に関する高レベル専門家グループ共同議長や、欧州投資銀行(EIB)グローバル諮問委員会議長を務める。また米ブルッキングス研究所で特別フェロー(非常勤)を務めるほか、ジョンズ・ホプキンス大学SAISヨーロッパ(ボローニャ/特別客員教授)やサクロ・クオーレ・カトリック大学(ミラノ/兼任教授)で教鞭を執る。
穏健で協調性を重んじる対話型の政治スタイルは、国際舞台で深く信頼されている。

フランスの国際顧問は、2013年から元首相のジャン=ピエール・ラファラン氏が務め、今年まで受賞候補者の推薦を行ってきました。バルビゼ氏はその後任の国際顧問として、フランス推薦委員会を主宰し、受賞候補者の推薦を行います。
バルビゼ氏は、ジャック・シラク氏、レイモン・バール氏、フランソワ・ピノー氏、ラファラン氏に続く5人目のフランスの国際顧問となります。
パトリシア・バルビゼ氏の略歴
Patricia Barbizet (1955年4月17日フランス・パリ生まれ、71歳)
フランスのビジネス界において最も影響力のある人物の一人。2023年、主要民間企業が加盟するフランス大手企業協会の史上初の女性会長に就任した。
画家の母モニク・カルティエと映画プロデューサーの父フィリップ・デュサール、そして芸術分野で活躍する兄弟姉妹を持つ家庭環境で育った彼女は、幼い頃から文化・芸術に親しみ、その深い知見を育んできた。
ESCP経営大学院を卒業後、ルノー系企業で財務の要職を経て、1989年にピノー・グループ(現ケリング)に最高財務責任者として参画した。その後、フランソワ・ピノー氏の最側近として投資会社アルテミスを約30年にわたり率いたほか、エールフランスKLM、ブイグ、PSAプジョー・シトロエン、トタルエナジーズ、ペルノ・リカールなど世界的企業の取締役を歴任し、経済界で比類なき実績を誇る。
その一方で、美術品競売大手クリスティーズ・インターナショナル初の女性CEO(2014-2016年)や、フィルハーモニー・ド・パリ理事長(2016-2023年)、パリ国立オペラ理事などを務め、文化界のトップとしても辣腕をふるってきた。
卓越したガバナンス経験、芸術への深い理解、経済と文化の垣根を超えた国内外の広範な人的ネットワークを兼ね備えるバルビゼ氏は、ビジネス界、文化界に絶大な影響力を持つ稀有なリーダーである。

国際顧問
ジェンティローニ、バルビゼ両氏以外の国際顧問は、クリストファー・パッテン(英、前オックスフォード大学名誉総長)、クラウス=ディーター・レーマン(独、元ゲーテ・インスティトゥート総裁)、ヒラリー・ロダム・クリントン(米、元国務長官)の各氏。各国際顧問の下に専門家からなる推薦委員会があり、毎年、受賞候補者を推薦します。受賞者の発表は、各国際顧問がそれぞれの国で行います。